2012年4月16日月曜日

木嶋佳苗被告に死刑判決「あまりに利欲的な動機、酌量の余地皆無」 NEWAGE TRUST 2014 悪徳や詐欺を暴く

木嶋佳苗被告に死刑判決「あまりに利欲的な動機、酌量の余地皆無」 NEWAGE TRUST 2014 悪徳や詐欺を暴く

首都圏で起きた男性の連続不審死事件で、殺人などの罪に問われ死刑を求刑された無職、木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の判決公判が13日午前、さいたま地裁で開かれた。大熊一之裁判長は、3件の殺人のほか詐欺など10事件すべてを有罪と認定。「3人の尊い命を奪った結果は深刻で甚大。動機は身勝手で酌量の余地はない」として、求刑通り死刑を言い渡した。

裁判員の在任期間は過去最長となる100日間。弁護側が殺人罪の無罪を主張する一方で、自白や目撃証言などの被告の関与を示す直接証拠はなく、検察側の状況証拠による立証の評価が最大の焦点だった。

大熊裁判長は判決理由の中で、3件の殺人事件で現場に残された練炭と、被告が事前に準備した練炭が同じメーカーのものであり、「偶然とは考えにくい」と指摘。「いずれも被告の犯行と推認できる」と認定した。

東京都青梅市の会社員、寺田隆夫さん=当時(53)=殺害事件について、「寺田さんが練炭を入手した形跡はなく、自殺の動機もない。犯行が可能なのは被告のほかには見当たらない」と述べ、被告の犯行と認定。弁護側の「寺田さんは自殺した」との主張を退けた。

千葉県野田市の無職、安藤建三さん=同(80)=殺害事件についても、「多量の睡眠薬を服用しており、安藤さんが失火により死亡したとの説明は困難。しかも自ら睡眠薬を服用したとは考えがたい」と検察側の主張に沿う認定をした。

東京都千代田区の大出嘉之さん=同(41)=についても、「遺体が発見された車の鍵がなく、大出さんの手に練炭の炭粉がついていなかった」として他殺と認定。その上で「大出さんが死亡した時間の近くまで一緒にいた」などとして、「犯人は被告であると優に認められる」と述べた。

大熊裁判長は、犯行について「あまりにも身勝手で利欲的な動機であり、酌量の余地など皆無」と断罪。木嶋被告について「不合理な弁解に終始するばかりか、公判廷でも被害者をおとしめる発言を繰り返した。真摯な反省はうかがえず、刑事責任は重大」と述べ、死刑を言い渡した。

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